2026年3月25日、首都圏主要私鉄を中心とした鉄道事業者11社局がクレジットカードのタッチ乗車の相互利用を開始しました。早速いろいろ確かめたいところですが、日常はあまり鉄道を利用していないため機会をみて少しずつトライすることにしました。
どんな計画内容なのか
2025年10月に発表された計画の内容は下記の記事に書きました。

クレカによる後払い乗車の呼び名はクレカタッチ乗車でしたが、タッチが浸透したため今後はクレカ乗車と呼ぶ方向のようです。記事でも今後この表現を使いたいと思います。
クレカ乗車の場合、これまで異なる会社の路線に入る駅で一旦改札を出て再度入場する必要があり不便でした。今回はこれが必要なくなって大きく進展したのです。
なお筆者は前回記事投稿時点で、横浜市営地下鉄やモノレールなどがクレカ乗車に不参加と認識していましたが、相互乗り入れをしていない路線で以前から単独で対応しているところは多くあるようです。今回の変更点は相互利用ができるようになった点であるため路線名が登場しなかったと思われます。
結局のところ大手でクレカ乗車に不参加なのはJR東日本と京成電鉄となります。
どこまで対応されているのか確かめたい点
乗り入れと直接関連があるかどうかにかかわらず確かめてみたいことがいくつかあります。
①複数会社線乗り入れの際の運賃精算
今回の最重要ポイントです。当然正しく対応ができているはずです。
②東京メトロ・都営地下鉄の乗り継ぎ割引
両社線を乗り継ぐ場合に運賃を70円割り引くルールがありますが、これが実際に適用されるかどうか。
③改札外乗り換え(東京メトロ、都営地下鉄)
乗り換え時に一旦改札を出ることが認められている駅があります。紙の切符以外は60分以内の再入場が必要ですが、クレカ乗車でも料金が別々に計算されることなく1回の乗車として対応されるかどうか。
④スマホタッチでのカード選択
プラスティックカードであれば悩むことはありませんが、スマホの場合タッチした際にどのカードが適用されるかが不安になります。スマホにはSuicaも搭載されていることが多いでしょうから、タッチする場所を間違えると困ったことになりますね。クレカ乗車の問題というよりはスマホ操作の問題ですが、改札通過時に焦らないようあらかじめ把握しておきたいところです。
たくさんありますが、一度にできないためまずは最重要の乗り入れ対応から始めました。
直通運転区間(相互乗り入れ)で料金を確認してみました
改札を通過せずに2社線間を乗り換えられる駅としてまず頭に浮かんだのは小田急線と京王井の頭線の交差する下北沢駅でした。しかし確認すると小田急線の地下化が完成した際に改札ができ、消滅してしまったようです。
その他に思い浮かばなかったため、電車ごと乗り入れる直通運転区間で試してみることとしました。
普段は都心に行くことがないため、別件の用事がある日に若干遠回りして目的地を目指しました。具体的には通常なら井の頭線・小田急線経由となる渋谷駅ー梅ヶ丘駅間を東京メトロ(表参道駅、代々木上原駅経由)と小田急線で乗車する経路です。
筆者が乗車した東京メトロ渋谷駅のクレカ改札は有人改札の前に1台見つかりましたが、ここだけ数人の人が滞っており若干不安を感じました。駅員と話す人の横を通り前の歩行者が改札を通過したので、続けて筆者もクレカをタッチしました。入り口が開いたように感じたので前に進もうとすると先ほど通過した歩行者が逆向きに戻ってきてしまいました。
改札は閉まるし、戻った人とぶつかるしで散々です。自分のタッチはOKと思っていたので強硬突破でそのまま乗車して目的地に向かいました。
入場の情報を確認する方法を知らなかったため乗車中も不安でしたが、目的地で出場しようとすると案の定引っかかってしまいました。駅員さんに確認をお願いすると入場の記録が全くないとのことで、結局その場で入場記録を手入力してもらい、その後クレカを改札機にタッチして何とか出場しました。
相互乗り入れ初乗車で見事に失敗してしまいました。自分で入場を確認できなかったのでもどかしいです。
帰宅後、乗車の記録を確認する手段としてQ-moveというツールがあることを知りました。会員登録が必要ですが確認用に必須と思います。
料金は320円でした。

入場記録は降車駅の駅員さん入力のため東京メトロ渋谷駅から小田急線梅ヶ丘駅まで、1分で到着したことになってしまいましたが、発駅の情報があれば着駅でのタッチで乗り入れの運賃が計算されることは確認できました。せっかく遠回りまでして試したにもかかわらず、肝心の乗り入れ乗車時のみこのような結果になってしまったことは残念です。
現時点での使い勝手
ごく一部の確認しかできていませんが、現時点でクレカ乗車の使い勝手に関してメリット・デメリットとして見えてきているものがあります。
①改札でのモタモタ・・タッチしてからの反応がやはり交通系ICカードより遅いです。慣れの問題かもしれませんが、一旦立ち止まってしまいます。また利用者数との関係ではありますが、対応改札機の数が少なく、探してから人の流れが少なくなるのを待って通過する感じです。
②切符と同じ料金・・鉄道会社にとってはカード会社への手数料が発生するため当然ではあるのですが、ICカードのような1円単位の料金でなく切り上げて10円単位料金になります。考え方次第ですが、筆者は事前にチャージして残高を持たないですむためのコストと割り切ることにしました。
③子供料金や定期券の対応がない・・これまでの改札機はいろんなことに対応していることがわかります。現状ではクレカ乗車はICカードに全面的に取ってかわるものではないということになります。
クレカ乗車はまだ課題は多いものの、チャージが必要ない(後払いである)ことのメリットがとても大きいと感じます。
途半ばですが、都心に出かける用事があるたびに引き続き実験し、期待を込めて使い勝手を確かめてゆくことにします。
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