2025年6月は新しいサービスが始まったり、今後の計画が発表されたり華々しい出来事がたくさんありました。そんななかで比較的地味に開始されたサービスにiPHONEへのマイナンバーカード登録があります。リリース時にはすぐに使うべきとは判断しなかったため記事が遅れてしまいましたが、機能や登録操作の実際、実用性などレポートしたいと思います。
iPHONEのマイナンバーカードでできること
iPHONEより先にAndroidスマホではスマホマイナンバーカード機能が利用可能になっていました。ただ仕組みが違うためかできることも微妙に違うようです。
2025年8月時点、iPHONEでできることは主に以下の3点に集約されます。
①マイナポータルアプリにFace IDやTouch IDでログインできる(Androidは4桁の暗証番号)
②コンビニで住民票の写しなどの証明書が出力できる
③金融機関の口座開設や携帯電話の契約などで本人確認に使用できる場合がある
まだできることは限られていますが、カードを持ち歩かなくてよい大きなメリットがあります。
iPHONEのマイナンバーカードでできないこと
①明確にできないことが周知されているのが運転免許証機能です。

システム上不可能なのか、免許証発行に伴う既得権益者の縄張り争いなのかはわかりません。
②未実現ですができると便利な機能の一つが健康保険証です。こちらは2025年9月以降、準備ができた医療機関から利用開始されるようです。もうすぐです。
③同じくできると便利なのはe-TAXでの税申告時の電子証明書機能です。こちらはどの税金の申告か、どういった方法での申告かよって事情が違いそうですが、令和7年分(令和8年申告)から何らかの対応がされるようです。
④機能とは少し違いますが、スマホマイナンバーカードを複数のスマホに登録することはできないとされています。
登録作業は簡単
三菱UFJカードのグローバルポイントWalletやAEONPayのモバイルWAON連動などで、iPHONEのウォレット絡みでつまづいた筆者はまたイレギュラーなことが起こるのではないかと心配していましたが、今回はとてもスムースに登録ができました。
マイナポータルアプリを最新にアップデートし、アプリの指示に従ってゆくだけで完了します。

eKYCのような、自分の顔をカメラで撮影しながらカード作成時に登録した写真とチェックするステップがありますが、筆者の場合右を向く指示が2回続いたので次は別の方向だろうと構えていたら3回目も右だったり、眉を挙げてくださいといった指示が出てきたりして面白かったです。
暗証番号をスマホ用だけ別にすることができるようですが、あまり増えても管理に困るためプラスティックカードと同じにしました。
筆者は1画面ずつ慎重に確認しながら操作を行ったため7~8分かかりましたが、普通に操作すれば5分くらいで終了する感じです。とても簡単です。
ウォレットに登録されたカードはホログラムのように画面の角度を変えて見ると桜の花びらが増えるのですが、これはいったいどうやって実現しているんでしょうか?
実用性について(今後に期待が持てます)
早速コンビニで証明書発行の操作を行ってみました。マイナポータルアプリからマイナンバーカードを表示することもできますが、ウォレットから直接表示するほうが手間が少ないです。実際に証明書が必要だったわけではないため出力する証明書を選択する画面までの操作しかしていませんが、スムースに表示されました。プラスティックカードを使用する場合との違いは4桁の暗証番号を入力する必要がないことです。隣のATMを操作している人に見られる心配はありませんし、番号を覚えている必要がないのがうれしいですね。
一方、マイナポータルアプリでスマホに登録したマイナンバーカードだけしか利用できなくなるのではないかと心配していましたが、メニューが別となっており、今まで通り自分のマイナンバーカード以外でも認証できる形となっていました。スマホマイナンバーカードを利用することで大きなデメリットとなることはなさそうです。
筆者が現在マイナンバーカードを使うのは、証明書発行のため、健康保険証として、e-TAXによる税申告時の証明書としての3つのみなので、2026年2月頃までにはその3つとも曲がりなりにスマホマイナンバーカードで用が済みそうです。個人番号が表示されたカードを持ち歩かなくて良いことは精神的負担が少なくてありがたいです。スマホマイナンバーカードは今後に大いに期待が持てると思います。
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