2025年6月下旬にリリースされた新AEONPayで、筆者もメリットが享受できるかを実際に試してみました。予期しないところでつまずいてしまい悪戦苦闘しましたが、何とか目的が達成できました。
試行の内容
メリットがあまりよくわからなかった新AEONPayですが、還元率をアップできるかもしれないと考えたことを過去の記事で書きました。
ひと言でいうと今回初めてAEONPayで利用できるようになったモバイルWAONのチャージ時にポイントを稼いで、AEONPayで支払う際のトータル還元率を上げるというものです。
モバイルWAONのチャージルートとしてJALPayを経由するルートと、もともと還元率の高いカードで直接モバイルWAONにチャージする方法を試してみました。なおいずれもiPhoneを利用しています。
アプリにモバイルWAONを登録
登録が難航
筆者は旧AEONPayは以前に登録済み、モバイルWAONもApplePayのWalletに登録済みであったためこのモバイルWAONをAEONPayに登録することは楽勝と考えていました。
7月10日のポイントアップ日(WAONPOINTが10倍)に利用開始したかったので前日の9日に作業を開始しますが、実際にやってみるとなぜか”AEONPayコード払いの会員情報と、iAEON/イオンウォレットの会員情報が一致しません”とのエラーメッセージが表示されて一向に前に進みません。

電話番号はもともと違っていませんでしたが、あまり関係なさそうな漢字氏名や住所表記などを合わせてみても症状は変わりませんでした。10日の実験は断念し、引き続き暮らしのマネーサイトのIDをiAEONのログインIDに統一したり、モバイルWAONアプリの登録情報を確認したりさらにイオン銀行に届けてある情報変更までしましたが解決しませんでした。
なぜか自然解消
それでも懲りずにモバイルWAONを新AEONPayに登録する操作だけを時々実施していると、何と3日ほど後になってすんなり登録できてしまいました。

変更した内容が反映するのに時間がかかったというようなことは考えられますが、何ともモヤモヤが残る事態です。
AEONPayのモバイルWAONにチャージ
JALPay経由でチャージ
ようやくモバイルWAONの登録ができたので次のステップに進みます。
今回は還元率アップが目的なので、今までアプリのインストールはしていたものの実際には使用していなかったJALPayを使ってみることにしました。JALPayへのチャージ時にポイントが付与されることが確認できれば、来年の税金支払いでnanacoチャージにも応用できます。
JALPayチャージ時にはなるべく還元率の高いクレジットカードを使うことになりますが、筆者の場合リクルートカード(マスター)は登録OKになりましたが、PayPayカード(JCB)は何故かエラーとなり利用できませんでした。なお、JALPayにはチャージ用クレジットカードは同時には1枚しか登録できません。
JALPayからモバイルWAONへのチャージに伴うポイントは10日ほど後にJALマイルとして0.5%分が付与されました。

クレジットカードからJALPayへのチャージ時に1.2%、JALPayからモバイルWAONチャージ時に0.5%マイルで、モバイルWAONチャージまでの段階で1.7%の還元率となる予定です。
クレジットカードから直接チャージ
筆者が所有しているWAONにチャージができるクレジットカードのなかでもっとも条件の良いのがリクルートカード(マスター)であるためJALPayチャージの時と同様こちらを利用しました。チャージ時の還元率は1.2%となります。(1,000円を無事チャージできましたが、実際のポイント付与は2025年8月10日頃となります。JALPayチャージ分も同様ですがポイント付与結果は未確認です。)
AEONPayで支払い
2つの方法でチャージができたので、お店での支払いのステップに移ります。
①AEONPayのモバイルWAON支払い
まいばすけっとでAEONPayのWAONカードマークをタップしてタッチ決済にて支払いました。
まいばすけっとでは会員登録したWAONで支払うと200円につき2円(1%)のWAONPOINTが付与されます。

②ザ・ビッグでチャージ残高払い
モバイルWAON残高をすべてチャージ残高に移してからAEONPayのコード払いで支払いました。
ザ・ビッグでも200円につき2円(1%)のWAONPOINTが付与されます。

③ダイエーでチャージ残高払い
ダイエーでAEONPayのコード払いで支払いました。AEONPayで”お買い物2daysクーポン”が自動適用されるのか試したかったのですが、当日はお客様感謝デーでクーポンの割引は無意味とのことで実験は失敗です。ただiAEONアプリで商品ごとのクーポンは自動適用できそうですが、イオンウォレットアプリの2daysクーポンやサンキューパスポートは店員さんに見せて使う前提になっているように思われます。
なお、ダイエーでも200円につき2円(1%)のWAONPOINTが付与されました。

限られた実例ですが、3つのケースはいずれもチャージから支払いまでのポイントをすべて加算すると還元率が2.2%~2.7%の結果になります。
特に②③はお客様感謝デーに利用したものなので、商品の合計金額計算の時点ですでに5%割引きが適用されています。ここからさらにポイントで還元率アップができるのだとしたら、使わない手はない気がします。
筆者の評価
イオンカードでAEONPayにチャージをしても、イオンカードセレクト・オートチャージのような特別の場合以外はチャージ時のポイントがないことから、今回はモバイルWAONにチャージする方法を工夫することによって還元率を上げられることが確認できて大きな収穫でした。
筆者としては、JALPayチャージを経験したことで今後nanaco利用の税金支払いにも利用の目途が立ちました。JALマイルはJALPayポイントに交換できるのが500ポイントからなので、ある程度まとまった金額を使わないとポイントを消化できない心配がありますが、これが一定解消できます。
AEONPayに話を戻すと、まだ疑問点や改善が必要な点がありそうです。
例えば、イオンウォレットアプリとiAEONアプリのAEONPayでクーポンやオーナーズカードの情報が共有されていない気がすること、iAEONアプリのAEONPayで会員コードを読ませる時と直接AEONPay画面を読ませる時の区別がピンと来ないこと、iAEONアプリにオーナーズカード情報を登録すると、以降株主優待のキャッシュバックがWAONPOINTでしか受け取れなくなることなどなどです。
アプリ開発に力を入れているようですので、使い勝手はおそらく日進月歩で改善されて行くと思われます。
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